2015年6月2日火曜日

ディストピア感満点のSF「未来世紀ブラジル」

借りてきてからそのままにしていた映画を作業の合間に見終わったので感想を書いてみました。
なるべくネタバレ的にならないよう書いて見たいと思います。

20世紀と最初に言われても作られたのも20世紀で見てるのが21世紀なので若干パラレル世界の過去を見てる感じですね。
この映画が作られた1985年のから考えた「未来」という時代設定なのでしょう。それを表す演出が至るところに出てきます。例えるなら鉄腕アトムに出てくるロボットとかテレビ電話とかそんなのが。
SFらしく壮大且つ未来的な町並み、無機質な壁面にポスターも写真や印刷ではなく手書き、今の人から見たら感じたことの無い雰囲気ではないでしょうか。

舞台となるのは管理された社会と規則的に動く役人、そして社会のためという名目の下に権利を奪われる人々。ディストピアの典型的な構図ですね。
労働者が何をするにも書類が必要で逆にそれさえあれば何をやっても許される。仕事に来た修理工に書類を持って来いと詰め寄って発狂させる労働者視点でもマッポー的映画です。

内容はまぁ見ていただくとして徹頭徹尾暗い未来から抜け出せない映画でした。
きっと主人公がミスタービーンなら八方丸く収まったのだろうけど。

演出はCGなど一切無い時代なので特撮ばかりですが、この時代の映画特撮は技術を駆使したものでやはりCGじゃないとなると撮り方が気になってしまいます。
内容で1シーングロが出るのとクリーチャーがちょっと怖いのでそこだけ注意かな。




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